初心者向けの商標登録出願の仕方が特許庁のウェブサイトに掲載され、また、スマホ対応のオンライン商標登録出願サービスも出現しています。
このように商標登録出願手続の利便性は向上していますが、商標制度自体の基本は変わりません。
◆商標登録出願に必要な指定商品・役務の一覧表は特許庁が公開していますが、膨大なページ数となっており、また、専門用語が難解で、貴社の事業をカバーする区分の見極めは大変困難です。
◆商標は、仮名、漢字、アルファベット、英語、仏語、独語、造語、発音、意味、書体、組合される図形など、その態様、表現方法が様々です。
そして、商標の態様、表現方法は、登録の可能性に影響し、更に、使用の可否(他人の権利を侵害)にも影響します。これらを判断して適切な商標登録出願を行うことは、専門家であっても容易ではありません。
◆オンライン商標登録サービス等と弁理士事務所との比較
①商標及び指定商品・役務を決定し、オンライン商標登録サービス等を利用して商標登録を行う場合 | |||||||||
労力 | × | 融通性 | ? | 信頼性 | ? | 拒絶対応 | × | 費用 | 〇 |
---|
②登録を希望する商標(複数でも可)を決定して、信頼できる弁理士事務所に相談する場合 | |||||||||
労力 | 〇 | 融通性 | 〇 | 信頼性 | 〇 | 拒絶対応 | 〇 | 費用 | △ |
---|
◆オンライン商標登録サービス等を利用する場合、商標、指定商品・役務を決定して依頼する必要がありますが、信頼できる弁理士事務所に依頼する場合は、商標の候補(複数可)、事業展開等の予定を準備した段階でも相談することができます。
そして、適切なアドバイスを受けながら、最終的に適切な商標及び指定商品・役務を決定することができます。
◆商標調査の結果、他人の類似商標ありの場合、登録不可であると共に、その商標を使用すると他人の権利を侵害する可能性がある点に注意が必要です。
侵害を回避しつつ、商標の態様(仮名、漢字、アルファベット、書体、図形との組みわせ)の変更等による登録の可能性を検討します。
想い入れ、こだわりのあるネーミングなど、どうしても取得したい登録商標は、はなぶさ特許商標事務所にお任せ下さい。先行登録商標との関係で登録が困難な場合など、綿密な調査と豊富な経験に基づき登録の可能性を高める対応をご提案します。
弊所は、業界最安値や返金保証を導入していません。ビジネス上、膨大な処理件数の確保、登録率の向上を求めるあまり、安易な登録への傾倒が懸念されるからです。
令和元年意匠法改正により、意匠の保護対象が拡充され①物品に記録されていない画像の意匠、②建築物の意匠及び③内装の意匠が保護対象に加わりました。
サーバーに記録され、
ネットワークを通じて送信される画像
道路に投影される画像
工場
戸建住宅
オフィス
橋梁
病院用待合室の内装
展示室の内装
例えば、意匠に係る物品「皿」、「ドローン」及び「ドローン用コントローラ」を一の願書で一括出願することができ、1つの意匠ごとに1つの意匠権が発生します(下図は意匠審査基準ワーキンググループ資料から引用)。
皿
ドローン
ドローン用コントローラ
令和元年意匠法改正により、上記の意匠の保護対象の拡充のほか、
がなされました。これらの意匠制度強化に向けた意匠法改正は、デザイン戦略に少なからず影響を及ぼすと考えられます。